AGAとは?薄毛の種類や原因を解説!

AGAとは、男性型の脱毛症のことをいいます。
ですが、AGAですべての薄毛をひとまとめにできるほど単純なものではありません。
薄毛には多くの種類があり、またその原因もさまざまです。
以下で詳しく解説していきます。
AGA(男性型脱毛症)
AGAは本当に一言で分かりやすくいうと、「ハゲになってしまう病気」のことを指します。
思春期以降に発症する病気で、ストレスからくる円形脱毛症とは違った分類の脱毛症です。
一般的になりはじめは生え際から後退していくため、典型的なM字ハゲになっていきます。
まず全体的に髪が細くなっていき、抜け毛が増えていきます。
ちなみに女性の場合はFAGAといいますが、頭頂部から全体的に薄くなっていくタイプが大半です。
AGAの原因
AGAの原因は、DHTという男性ホルモンによるものだとされています。
DHTは、筋肉を作るために必要なテストステロンが身体のなかにある酵素と結合して、変質したものです。
その他の原因としては、遺伝や生活習慣があります。
AGAの症状
AGAの症状は主に、細い髪の毛が増える、髪の毛にハリ・コシがなくなる、地肌が透けるなどです。
以下では、そのAGAの症状を1段階から7段階までに分けたハミルトン分類を紹介していきます。

第一段階
第一段階は、本人もまだ薄毛だと自覚していない初期段階です。
額の生え際から後退していきます。
第二段階
第二段階になると、少し薄毛が気になってくるかもしれません。
額が広がり、頭のてっぺんが薄くなっていきます。
第三段階
第三段階は、第二段階もよりも額がさらに広くなり、見た目はでこっぱちになります。
第四段階
第四段階は、額と頭頂部がどんどん薄くなっていき、頭皮が見えるレベルまで進行していきます。
みなさんがよく知る芸人であれば、小杉と岩尾くらいの頭皮状況です。
第五段階
アルシンドって知っていますか?
知っていたらおじさんか、サッカー好きだと思います。
「アルシンド」とGoogleやYahooで画像検索していただければ一目瞭然です。
その姿を見た人は、100人中90人はハゲだと答えることでしょう。
第六段階
もうこの段階まで来てしまうと、額と頭のてっぺんがつながったハゲになってしまいます。
その姿を見た人は、100人中95人はハゲだと答えるでしょう。
第七段階
最後の段階ですが、これはもう両サイドと後頭部以外は髪が残っていません。
その姿を見た人は、100人中99人がハゲだと答えるでしょう。
あと1人ハゲだと答えない人は、髪が少しでも残っていたらハゲじゃないという思想をお持ちの方です。
AGAの治療方法
AGAの治療方法は、主に服薬治療になります。
他にも頭皮に直接注射を打つようなメソセラピーという治療法や植毛などがあります。
AGA治療薬で治療を行う場合、ほとんどがプロペシアとミノキシジルか、ザガーロとミノキシジルの併用という治療方法になります。
この併用法は高い効果を発揮してくれるため、クリニックでもすすめられている方法です。
また、AGAに用いる育毛メソセラピーは、頭皮に直接、薄毛改善に必要な有効成分を注入することで、AGAを改善に導く服薬治療の補助療法です。
AGA専門のクリニックでは育毛メソセラピーの施術を行っている店舗が多くあります。
脂漏性皮膚炎による脱毛症
脂漏性皮膚炎は、頭皮から白い粉状の皮膚の欠片がボロボロと落ちてくる頭皮の病気です。
いわゆるフケが異常に出る状態のことです。
脂漏性皮膚炎による脱毛症の原因
脂漏性皮膚炎は、汗もやシャンプーの洗い残しなど、頭皮を不潔な状態にすることが原因でなります。
不潔な状態にするとマラセチア菌が増えていき、脂漏性皮膚炎へと発展していきます。
脂漏性皮膚炎による脱毛症の症状
脂漏性皮膚炎になると、だんだん赤みやかゆみの症状がでてきます。
そしてかゆい部分を手でかいてしまうと、どんどんかぶれが酷くなり、頭皮がジュクジュクしていきます。
こうなった頭皮はもろいため、髪の毛が抜けていくようになります。
脂漏性皮膚炎による脱毛症の治療方法
脂漏性皮膚炎が原因で発展した脱毛症を治療するために、AGA治療薬を用いることはできません。
通常は、塗り薬を使って治療を行います。
頭皮が炎症を起こしている状態のため、弱めのステロイド剤を使っておさえていきます。
あまりにかゆみがある場合は、強めのステロイド剤を使います。
ですが、ステロイド剤を長期間使うことは身体に負担をかけるため、病状がよくなれば抗真菌剤の塗り薬を使って様子を見ていきます。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、女性に多い薄毛症ですが、男性もなることがあります。
以下でびまん性脱毛症の原因や症状、治療方法を詳しく解説していきます。
びまん性脱毛症の原因
びまん性脱毛症の原因ですが、実は原因を特定するのは難しいといわれています。
主に加齢、ヘアサイクルが休止期に入ることが原因です。
女性は年を重ねるごとに女性ホルモンが減少していきます。
女性ホルモンが減少していくと、相対的に男性ホルモンが増えていきます。
この関係で薄毛の症状が女性にも表れます。
また、ヘアサイクルが休止期に入ると、脱毛症でない人でも髪の毛が抜けていきますが、脱毛症になっているとこの休止期に抜ける髪の毛の量が増えます。
以上の理由が原因で、びまん性脱毛症になるとされています。
びまん性脱毛症の症状
びまん性脱毛症は、見た目でいうと全体的にボリューム感がなくなった感じの薄毛になります。
また、全体的に薄くなるだけでなく、部分的に薄くなることもあります。
具体的にいうと、全体的な髪の毛の密度が低下していき、軟毛化していきます。
びまん性脱毛症は、髪の本数が少なくなるというより、ボリューム感が減ることで薄毛に見えてしまう症状です。
びまん性脱毛症の治療方法
びまん性脱毛症の治療方法は以下のようになります。
- 生活習慣の改善
- ホルモンバランスの調整
- ミノキシジルの外用薬を用いる
びまん性脱毛症にはさまざまな種類があるため、医師の診察を受け適切な治療を受けることが臨まれる病気です。
まとめ
脱毛症にもいろいろな種類があることがお分かりいただけたかと思います。
薄毛の症状がでてきたからといって、一概にはAGAとはいえないため、まず自分で脱毛症の原因を知る必要があります。
この記事が、自分の病気を知るきっかけになれば幸いです。